● 恵方とは
まずは恵方の説明から。 その年の福徳を司る吉神、方位神の一つである歳徳神(としとくじん、とんどさん) が在する方角を恵方というのですが、あるパターンで決められています。 よくポスターなんかに『今年の恵方は東北東』とか書いてありますが、 その年の十干(「ひのえ」とか「みずのと」というやつ)によって決められます。 パターンさえ知っておけば、わざわざポスター等を見る事なしに今年・来年・ 数年後の恵方さえ予測できるのです!! (えっ??別に知りたくないですか。それはどうも) |
歳徳神 |
1の位 |
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きのえ・つちのと |
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きのと・かのえ |
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ひのえ・つちのえ・かのと・みずのと |
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ひのと・みずのえ |
例として、2011年の恵方は『丙の方』になります。つまり、『南南東』(正確には南南東よりもちょっと南より)
と、なるわけです。 恵方に向かって事を行えば万事に吉とされます。かつては自宅から見て恵方の方角の寺社に初詣に 行く 習慣がありました。 |
恵方巻き |
コンビニのポスター |
●恵方巻きについて
ぶっちゃけ、恵方巻きというのは「バレンタインデーにおけるチョコレート」と言えなくもないんですよね。 元々は江戸時代末期から明治時代初期にかけて大阪で商売繁盛祈願として始まったという説が あるんですが、 一度廃れてしまいました。1970年代に関西の海苔問屋が海苔の販売促進の為に 恵方巻きを復活させ、 1980年代には周辺地域にも広がります。 その後着々と販売エリアが拡大し、1998年にコンビニ等 で全国的に販売され、テレビCMなども 効果を奏して一気に知名度が上がりました。 また、『節分の夜にその年の恵方を向いて、家族そろって無言のまま巻き寿司を丸かぶりし、 一年の健康や幸せ、商売繁盛を願う』 という約束事も同時に定着してきました。 その他にも『豊臣秀吉の家臣・堀尾吉晴が偶々節分の前日に巻き寿司を食べて出陣し、 戦いに大勝利を収めた』という故事が元だ、という説もありますが、なんか後付けっぽいような気がします。 それにしても、何故「節分→海苔巻き」という図式になったのでしょうか。 諸説あるのですが、黒くて長いままの海苔巻きを鬼の金棒に見立て、金棒を食べてしまう事によって 厄払いをしようと、節分と関連付けたのではないかという事です。 最近では7種類の具を使い、七福神をイメージした商品や、蟹・数の子等の豪華な具を使用した物等、 バリエーション豊かになってきています。 当店でも節分の時期には『恵方巻き』を販売しておりますので、(ちゃっかり商業的イベントに乗ってます) お買い上げのほうよろしくお願い致します。 |