◆◆ 「干瓢」って何? ◆◆




干瓢(かんぴょう)とは、『のり巻き』の芯に入っている茶色いひも状の物だという事は皆さんご存知の通りです。

三省堂国語辞典によりますと

かんぴょう【乾瓢】 (名) 
ユウガオの実を細長くひものようにむいてほしたもの。食用。

と、載っております。
しかしここでご注意を。
ユウガオ≠ニいうと、夏の夜に白い花を咲かせるユウガオを想像しがちですが、あの花は正式には 双子葉植物綱 合弁花類 ヒルガオ科の『ヨルガオ』であって、カンピョウになるのは 双子葉植物綱 合弁花類 ウリ科の『ユウガオ』です。
ユウガオも白い花を咲かせますが、ウリ科だけあって雄花・雌花と分かれて、 受粉後、三週間前後で7k程の大きさに成長します。

ユウガオの花
ウリ科・ユウガオ
ヨルガオの花
ヒルガオ科・ヨルガオ
ユウガオの実
ユウガオの実・瓢(ふくべ)


収穫は6月下旬から9月過ぎ頃までで、夕方に収穫された果実は、翌朝一番に加工されます。 尚、収穫時期によって等級の違いがあります。

  ・一番玉……6月下旬〜7月の上旬。アクが強く色が黒っぽくあがる。
  ・二番玉……7月中旬から8月のお盆頃まで。色も白く味も良い。最高級品。
  ・末剥き玉…9月15日頃迄。徐々に果肉が固くなり、品質が落ちてゆく。

また、品種の違いもありますが、干瓢に加工されると見た目では区別出来ない上、 等級にも影響されないために栽培農家各自の好みに左右されるそうです。

  ・白瓢(しろふくべ)……果実が丸く、果肉は柔らかく、旨みがある。
  ・青瓢(あおふくべ)……果実が縦長で種が少なく剥きやすい。病気にも強いが果肉が固く、旨みが薄い。

国内で消費されるカンピョウのうち、約8割が海外(ほぼ中国・加工品含む)からの輸入品ですが、 日本で生産されるカンピョウは栃木県産が80%〜95%を占めています。


◎かんぴょうの煮方◎
こんなのを買ってきます。
 1.

適当な長さに切って水で戻します。
 2.

塩で良く揉み洗い。
これによって白く柔らかく煮上がります。
 3.

たっぷりの湯で下煮。
歯応えが残る程度まで煮たらザルにあけ、湯を切ります。
 4.

醤油・砂糖・味醂で煮ていきます。
汁気が無くなるまで、焦がさないよう気を付けます。
 5.

完成!!
美味しいかんぴょうの出来上がり。



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